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2025年12月19日

NY市長選に学ぶ

田村委員長と在住文筆家 公開トーク
主語は「We」みんなで対話

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(写真)「たむともチャンネル」ライブ配信で語り合う佐久間裕美子さん(右)と田村智子委員長=17日、東京都新宿区

 日本共産党の田村智子委員長とニューヨーク在住の文筆家・佐久間裕美子さんによる公開トークイベント「NY市長選から学ぶ“Weの市民革命”―私たちが社会を動かす方法」が17日夜、都内で開かれました。反トランプ政権を掲げる民主社会主義者、ゾーラン・マムダニ氏が勝利したニューヨーク市長選から社会を変える展望を語り合いました。イベントの模様はユーチューブの「たむともチャンネル」でライブ配信されました。

 佐久間さんは、1990年代以降のニューヨークで貧富の格差が拡大した経過を自身の経験も交えながら指摘。家賃高騰で働く人が市内に住めなくなるもとで、マムダニ氏が家賃値上げ規制の強化や市営バス無料化など、労働者の切実な声に根ざした政策を掲げてたたかったことを映像も交えて紹介しました。

 田村さんは「マムダニさんの個々の政策だけでなく、その根っこには『強欲資本主義』とたたかって『労働者階級』を守るという立場があるということですね」と語りました。

 両氏は今の生活苦をもたらしている新自由主義、大資産家による搾取について熱いトークを繰り広げました。その中で佐久間さんは「移民が、外国人が、という排外主義は問題をすり替えている。たたかう相手が誰かを見極めることが大切だ」と語り、田村さんも「搾取の仕組みを知ることが力になる」と述べました。

 マムダニ氏の勝利の決定的な力となったのは10万人のボランティアによる対話です。「うちにも違う人たちが何回も戸別訪問にきました」と佐久間さん。マムダニ氏が自ら街頭で無差別に市民に話しかける動画も紹介し、「マムダニさんの主語は常にWe(私たち)。トランプ支持者、選挙権がない人、どんな人とでも対話するから“全員のための政治”と思わせてくれる」と語りました。

 また、コロナ禍でコミュニティー活動の場を持てなかった若者たちにとって対話でつながることが居場所になり多くの市民が参加して、無名だったマムダニ氏を押し上げたと語りました。

 田村さんが、日本でも政治のことを安心して話せる場を求める人たちが少なくないと、この間の街頭対話の経験を話しながら「マムダニさんのような対話を私もやってみたい」と笑顔で語ると、会場からは「いいね」「やろう」の声とともに、大きな拍手が湧き起こりました。