（写真）富士山西側で行われた米海兵隊の空中給油＝１６日（福田良二さん撮影）
富士山周辺で米海兵隊の空中給油機と戦闘攻撃機が１６日、空中給油を実施していたことがわかりました。米海兵隊による同地域での空中給油は２０２０年１２月ごろから始まり、甲府市などの市街地上空でも頻繁に行われています。
写真を撮影した甲府市の福田良二さん（６７）によると同日午後３時半～４時半ごろに、岩国基地（山口県岩国市）配備の米海兵隊ＫＣ１３０Ｊ空中給油機がＦＡ１８戦闘攻撃機２機に空中給油を実施。インターネット上に公開されている「自動依存監視放送」（ＡＤＳ―Ｂ、航空機から速度や位置、高度などを発信する装置）の情報では、同時刻に富士山西側の山梨県の甲府、南アルプス両市から富士川沿いに静岡県富士宮市にかけて、ＫＣ１３０Ｊが旋回を繰り返していました。
米海兵隊による富士山周辺での空中給油は、東富士演習場（静岡県御殿場、裾野両市と小山町）での地上部隊の戦闘訓練と一体で実施しています。御殿場平和委員会によると周辺自治体への演習通報では、１５～１９日に米軍ジェット機４機の演習場上空飛行を計画。地上部隊による射撃訓練も通告され、米海兵隊は前週から歩兵大隊の演習「フジ・バイパー２６・２」を実施しています。