年の瀬が迫るなか、クリスマスやお正月の準備が慌ただしく進められています。この時期、いつもと変わらぬ光景のようにも映りますが、ことしは異変が起きているそうです▼クリスマスケーキは小さいサイズの予約が増え、おせちの縮小も多くみられるといいます。ある調査では、そもそもクリスマスの予定がないと答えた人が過去最高の水準に。材料や具材が軒並み値上がりしていることが影響しています▼いまや、くらしのあらゆるところを直撃している物価高。節約志向も高まっていますが、それにも限界があります。給料が上がらず生活費が足りない、食べ物や暖房費にも事足りない。年末年始を困窮のなかで迎える姿も▼「くらしを守り、経済を立て直す太い柱がない」。国会で補正予算に反対した共産党・岩渕友議員の訴えです。苦境を打開する対策もなく、平和を脅かす軍事費だけは突出させる。これでは18兆円を超える最大規模の補正予算は何のためなのか▼閉幕した臨時国会では裏金の温床となる企業・団体献金の禁止を棚上げ、定数削減を強行しようとした高市連立政権。その姿勢を「毎日」社説は、与党が身勝手な「改革」アピールに血道を上げた末、実現しない責任を野党になすりつけようとする。まさに茶番劇である、と痛烈に▼維新の吉村代表は結論を出さないと国会を逆に茶番劇呼ばわりし、「まっぴらごめん」だと。それを言うなら、国民の苦しみそっちのけで党利党略にかまけた政治こそ、まっぴらごめんです。
2025年12月18日

