(写真)八戸港でひび割れの現場を視察する(左から)久保、高橋両氏=16日、青森県八戸市
震度6強の地震が発生した青森県八戸市で日本共産党は被害調査に取り組んでいます。16日は高橋千鶴子前衆院議員と久保将・三八地区委員長が、市内各地で被害や要望を聞き取りました。
市場「八食センター」では川村暢朗専務理事から、酒瓶100本の落下などの被害と、地震後の客の減少が語られました。飲食店などのテナントビルを経営する男性は「本来なら忘年会シーズンなのに、こんなにキャンセルが出るのはコロナ以来です」と支援策を求めました。
高橋氏は「実態について遠慮なく声をあげていただきたい」と述べ、国や県に届けると語りました。
NTTの鉄塔が破損し避難指示が出ている現場では町内会長が、避難指示区域のすぐ外側の住民にはNTTから説明がなく避難指示の対象かどうか混乱が生じていたと話しました。
ひび割れ被害などが出ている八戸港多目的国際物流ターミナルでは、担当者から状況を聞き取りました。
糠塚地区では、地割れができ地盤ごと傾いた住宅の住民が「(市役所の態勢がまだ整っておらず)罹災(りさい)証明を受け付けてもらえなかった」と語りました。
各地を調査した高橋氏は「これまで行政が把握できていなかった建物被害などがわかってきました。国や県に対して支援策を求めるとともに、県に災害対応の職員の応援などを働きかけたい」と話しています。

