(写真)レッドパージ75年映画と講演のつどいで主催者あいさつする秋山氏=13日、東京都内
「レッド・パージ75年 映画と講演のつどい」が13日、東京都内で開かれました。主催は同つどい実行委員会。レッド・パージは、1950年前後、米占領軍の指示を受け、政府や企業が、日本共産党員と支持者の労働者3万人以上を解雇したものです。
主催者あいさつで秋山正臣実行委員長(全労連議長)は、レッド・パージは戦後最大の人権侵害事件で今にも通じると指摘。高市早苗政権が戦争国家づくりへ突き進み、「スパイ防止法」制定や国会議員定数の削減を狙っていると批判し、「悪法を阻止し、国民本位の政治に変えていこう」と呼びかけました。
連帯あいさつで日本共産党の市田忠義副委員長は、高市政権と排外主義政党による危険な反動ブロックに対抗する草の根の運動が各地で起きていると述べ「くらしと民主主義・平和擁護の『新しい国民的・民主的共同』を広げることがレッド・パージの歴史を繰り返さない確かな力になる」と語りました。
各分野から発言で、日本医療労働組連合会の森田進副委員長は、レッドパージの負の遺産として、ストライキをすると「アカの組合」という攻撃があるが、要求を掲げて奮闘していくと決意を語りました。
ドキュメンタリー映画「レッド・パージ~今に続く 負の遺産~」が上映され、小澤隆一・東京慈恵会医科大学名誉教授が「戦後80年 いま、レッド・パージと日本国憲法を見つめる」と題して講演しました。

