(写真)質問する岩渕友議員=5日、参院沖縄北方特委
日本共産党の岩渕友議員は5日の参院沖縄北方・地方特別委員会で、北海道標津(しべつ)町にある北方領土館の老朽化対策を求めました。
北方領土館は「北方領土」隣接地域にある返還運動啓発施設の一つ。老朽化が著しく、日本共産党の紙智子前参院議員が2023年に参院ODA沖縄北方問題特別委員会で改築や修繕を初めて要求。今年3月の紙議員の再質問に内閣府が、新たに調査研究費を予算計上し検討していくと答弁していました。
岩渕氏は、その後の具体的な予算化について、4月に発足した有識者会議の検討状況と26年度概算要求について質問。内閣府の三浦健太郎北方対策本部審議官は、同会議の中間とりまとめ素案に「特に老朽化が著しいことから、建て替えに向け新たな施設の基本構想・基本計画の検討、策定のための経費を概算要求に盛り込んだと記述された」と説明し、「概算要求で2000万円を、基本構想・基本計画策定に必要な経費として要求した」と答弁しました。
岩渕氏は、初めての予算化は地元でも歓迎されている一方、財政負担への懸念の声があると指摘。地元の要望をよく聞き、国策であり基本的に国が財政措置すべきだと要求しました。
黄川田仁志北方担当相は「建て替え費用についても検討する。地元のみなさんの意見を聞くことが必要だというのはその通りで、地元関係団体と連携、協力していく」と答弁しました。

