(写真)申入書を手渡す(左から)加賀屋、藤本の両氏=10日、秋田県庁
日本共産党秋田県委員会は10日、県内各地でクマが頻繁に出没し、人身被害が発生している問題をめぐり、鈴木健太知事に県民の命と安全を守る対策強化を求める申し入れを行いました。
藤本友里県委員長と加賀屋千鶴子県議が、信田真弓生活環境部長に申入書を手渡しました。
藤本、加賀屋両氏は、人身被害のほか農作物等の被害も広がっているとし、被害のほとんどが里や住宅がある日常生活圏という異常事態で、住民の安全対策に市町村も市民も苦慮していると指摘。「県は『クマ対策強化プロジェクトチーム』を設置し体制強化を図っているが、現場では対策と対応の改善・強化が求められている」と強調しました。
両氏は、▽クマの出没状況について情報提供と安全確保▽生活圏に出没したクマから県民の命と安全の確保▽県・市町村の体制強化▽人とクマのすみ分け等の徹底▽国に災害級の事態に対応した財源措置を求め、県も独自の財源措置を行うこと―など、緊急対応と合わせた中長期的な対策を講じるよう強く求めました。
県側は、国などとも連携し申し入れ等を行うとともに、各市町村からの要望に応えられるよう考えたいと答えました。

