(写真)議員定数削減を考える超党派の議員と市民の集会で発言する田村智子委員長(中央正面)=11日、参院議員会館
議員定数削減を考える超党派の議員と市民の集会が11日、国会内で開かれました。「議員定数を削減するといったい何が起きるのか」「民意の切り捨てにならないだろうか」などについて学ぼうと、各党の国会議員や市民が参加し次々にスピーチに立ちました。主催は「議員定数削減を考える超党派の議員と市民の会」。
日本共産党の田村智子委員長は、自民党と日本維新の会が狙う衆院議員定数「自動削減」法案の「本当の目的」は、政権維持や自分たちの政策に反対する世論の排除であり、「邪悪でよこしまなものだ」と厳しく批判。共産党が国民に向けた緊急アピール(9日)を発表したことも紹介し、「議員定数削減は議員特権の問題ではない。国民の1票がいかに議会に反映するかの問題だ。議員定数削減反対の一点で共同を広げ、徹底的な闘争を繰り広げていこう」と呼びかけました。
集会呼びかけ人の社民党の福島瑞穂党首があいさつし「国会内でうねりをつくらなければとの思いで超党派に呼びかけた。国会議員が減れば民主主義は弱くなる。何としてもこの法案を止めよう」と訴えました。
市民参加として「公平・平等な選挙改革にとりくむプロジェクト」の丸井英里事務局長がマイクを握り、「市民にとって選挙や議員をもっと身近なものにしたい。民意を反映するために、むしろ議員定数は増やすべきだ」と提案しました。
日本共産党の塩川鉄也、堀川あきこ両衆院議員、山添拓、仁比聡平、白川容子各参院議員、立憲民主党、れいわ新選組、社民党、参院会派「沖縄の風」の各議員がスピーチ。超党派で結束して議員定数削減を止める決意が相次いで表明されました。

