(写真)「議員定数削減反対」「大軍拡やめよ」などをアピールする人たち=10日、衆院第2議員会館前
「議員定数削減法案は廃案に」。定例国会行動が10日、衆院第2議員会館前で行われ、200人の参加者(主催者発表)が国会に向かって力強く唱和しました。臨時国会最終盤の情勢を日本共産党の田村智子委員長が報告。主催は国民大運動実行委員会、安保破棄中央実行委員会、中央社会保障推進協議会です。
農民運動全国連合会(農民連)の藤原麻子事務局長は主催者あいさつで、「議員定数削減で地方で暮らす人々の声が今よりももっと届きにくくなる」と指摘。定数削減より企業・団体献金を禁止すべきだと強調しました。
全日本教職員組合の檀原毅也委員長は「議員定数削減法案は乱暴でいいかげんだ」と述べました。
憲法改悪阻止各界連絡会議(憲法会議)の高橋信一事務局長は、「国民の代表である国会議員を減らせば、民意を国政に届けるパイプは細くなるばかりだ。廃案まで声をあげ続けよう」と語りました。
田村氏は、民主主義の根幹をなす議員定数は選挙制度に関わる問題であり、定数削減は議会制民主主義破壊の重大問題だと批判。(1)政治とカネの問題とのすり替え(2)民意の切り捨て(3)合理的根拠がない―の三つの問題点をあげ、狙いは社会保障大改悪や9条改憲だと告発し「議員定数削減反対の世論を大きく広げよう」と呼びかけました。
日本共産党の山添拓政策委員長と仁比聡平参院議員が参加。定数削減反対などの署名を受け取りました。

