米兵の基地外への降下事故が発生した在日米軍横田基地(福生市など東京・多摩地域5市1町)で、米軍が再開後の降下訓練でも基地外の児童館にパラシュートを落下させていたことが8日、わかりました。
防衛省北関東防衛局による周辺自治体への8日の情報提供によると、事故が発生したのは、11月20日です。空挺(くうてい)降下訓練中の米兵が、主パラシュートを切り離し予備パラシュートで基地内に降下した際、主パラシュートが風に流され基地外に落下。同日夜に福生市の熊川児童館敷地内で、米軍が回収したとしています。同市企画財政部企画調整課基地・渉外担当によると、この事故について米軍や防衛省からの連絡・情報提供は12月8日までなかったといいます。
同市によると12月1日に、児童館屋上を点検していた職員が、米軍のものと思われるパラシュートを発見し市が回収。2日に北関東防衛局が回収に来た際に、このパラシュートが米軍のものなのか、なぜそこにあるのかなどを確認を求めました。8日の情報提供で北関東防衛局は、児童館の屋上に落下したのが米軍のパラシュートの誘導傘で、20日に落下事故が発生していたことを明らかにしました。
横田基地での降下訓練では11月18日、基地北西側の羽村市の市街地に米兵が降下し、誘導傘を落下させる事故が発生。米軍は、「部隊の即応性維持のために不可欠」などとして20日に訓練再開を強行していました。

