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2025年12月8日

住宅密集地に弾薬庫

大分 小池氏調査「危険建設中止を」

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(写真)分屯地のフェンスの前で山下氏(右)の説明を聞く小池書記局長。道路挟んだ向かいは保育所=6日、大分市

 日本共産党の小池晃書記局長は6日、大分市の陸上自衛隊大分分屯地(通称、敷戸弾薬庫)の現地調査を行いました。ここには大型弾薬庫が新設され、1棟目が今月中にも完成します。党大分県委員会の山下魁書記長が案内しました。

 山下氏は、分屯地が住宅密集地のど真ん中にあり、路地を挟んだ反対側までフェンスが迫っている場所があると説明。弾薬庫建設現場から、道路を挟んで200~300メートルしか離れていないといわれる保育所付近のフェンスの内外には「火気厳禁」などの看板や消火用水用のドラム缶が並んでいました。

 また、分屯地からわずか50メートルの場所にある鴛野(おしの)小学校の近くには病院が、1キロ圏内には大分大学があります。しかし、弾薬庫自体の姿は分屯地の外からは見えません。

 小池氏は建設計画が持ち上がった当初の2023年3月の参院予算委員会で、大分で敵基地攻撃ミサイル保管用の大型弾薬庫を建設することは危険だと指摘。この日も「弾薬庫は住宅地の『近く』というより『となり』といえるほど近接し、あまりにも危険だ」と指摘しました。

 同分屯地に整備予定の弾薬庫9棟のうち2棟はすでに着工済みで、このうち1棟が今月15日までに完成するといわれています。これらの弾薬庫は、今年度中に陸自健軍駐屯地(熊本市)に配備される敵基地攻撃可能な長射程ミサイルが保管される可能性が濃厚です。

 視察を終えた小池氏は、「大軍拡が住民の命とくらしを脅かしている。何としても中止させなければならない」と力を込めました。