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2025年12月8日

命奪う戦争政策ノー

憲法会議シンポ 憲法生きる政治を

 大軍拡や安保3文書改定などで「戦争する国」づくりをすすめる高市早苗政権に対し、憲法を守り生かす政治を実現しようと、憲法改悪阻止各界連絡会議(憲法会議)は7日、東京都内でシンポジウム「戦争か平和かの歴史的岐路 改憲を許さず、憲法が生きる政治と社会の実現を」を開き、約100人が参加しました。代表幹事の石川敏明さん(全労連副議長)が開会あいさつ。学者、労働者、医療者ら4人のパネリストが報告しました。


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(写真)各パネリストの発言を聞くシンポジウム参加者=7日、東京都文京区

 憲法会議代表委員で東海大学教授の永山茂樹さんは、安保3文書に基づく岸田大軍拡をさらに強める高市大軍拡について詳述。自民・維新の連立政権合意書による9条改憲の狙いを告発し「私たちは、大がかりな9条改憲を政権与党が出してきたことを認識すべきだ」と話しました。

 全労連常任幹事・青年局長の稲葉美奈子さんは「憲法は働く私たちを守るための大切な約束事だ」と述べ、若者の現実が憲法から遠く離れるなかで、仲間と一緒に声をあげる労働組合が希望だと強調。「仲間とつながり、声になり力となる社会をつくることが憲法を守り生かすことにつながる」と語りました。

 全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)事務局次長の山本淑子さんは、病院の倒産や赤字など医療をめぐる危機が喫緊の課題となっており、高市政権で地域医療の崩壊を加速する改悪が進んでいると告発。「命を奪う戦争政策ではなく、命を守る政治の実現を」と訴えました。

 神戸女学院大学名誉教授の石川康宏さんは、7月の参院選後の政治状況についてふれ、補完勢力に流れた若者の切実な願いは暮らしの改善だと指摘。若者の感情や人生の問題に耳を傾け、「こちらに希望がある」とみえるような暮らし改革の展望を示すことが大事だと強調しました。

 日本共産党の塩川鉄也国会対策委員長・衆院議員が国会情勢を報告。「高市政権の足もとはもろくて弱い」として大軍拡、暮らし、議員定数削減についてふれ「憲法を守り生かす政治を実現するため、ともに頑張る」と表明しました。