(写真)集会で「従来の保険証を残そう」とアピールする保団連の参加者と国会議員。右端は共産党の田村議員=4日、衆院第2議員会館
従来の健康保険証の復活を求めて全国保険医団体連合会(保団連)が4日、国会内で集会を開きました。保団連加盟の医療機関などで患者から集めた「安心して医療を受けたい! 従来の健康保険証を返せ!」の署名212万9725人分を国会に提出しました。オンラインを含め223人が参加しました。
「誰もが迷わず、困らず安心して医療を受けられるしくみを求めます。保険証を復活してほしい」。患者代表で幼い子どもを持つ女性がオンラインで、こう訴えました。子どもの顔認証が読み取りづらい問題や更新手続きの手間、病院の受付でのトラブルを目の当たりにすることなど、マイナ保険証への不安を語りました。
愛知県の歯科医師は、周りの医師がデジタル化に対応できず閉院したことに触れ、「医療にまい進したいのに、(政府は)煩わしいことを平気で進める。保険証さえ1枚あればこんな苦労はいらない」と訴えました。
竹田智雄会長は、医療機関におけるマイナ保険証のトラブルが全く改善されていないとし、「従来の保険証復活の要求が現場から多数寄せられている。今の混乱は保険証があれば全て解決する」と強調しました。
野党国会議員が出席。日本共産党からは田村貴昭衆院議員が出席し、あいさつしました。

