(写真)質問する吉良よし子議員=20日、参院文科委
日本共産党の吉良よし子議員は20日の参院文教科学委員会で、神宮外苑再開発に伴う秩父宮ラグビー場の財産処分を認可した文部科学省を批判し、認可の撤回と審査のやり直しを求めました。
吉良氏は、文科省が審査した「財産処分の条件」には、東京都による権利変換の認可が実施の条件となっていると指摘。東京都はいまだ権利変換を認可しておらず、処分できないのではとただしました。スポーツ庁の浅野敦行次長は「その通り」だと認めました。
吉良氏は、2カ月程度かかるとされていた審査が、わずか1週間で終わり、認可が出た背景には、事業者側の意向があったのではないかと質問。浅野次長は「そういう意向を承知していた」と認めざるを得ませんでした。
吉良氏は「事業者側の意向だけをくんだ不公正な認可だ」と批判し、認可の撤回を求めました。松本洋平文科相は「法令に基づく確認を行い、問題がなかった」として取り消しを拒否しました。

