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2025年11月26日

きょうの潮流

 「私たちの現状と、科学が要求するものとのギャップは依然として、危険なほど大きいままだ」。国連のグテレス事務総長が声明を出しました▼ブラジル北部のアマゾン川河口近くに位置する都市ベレンで開催された国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)が閉幕しました。今年は気候変動対策の国際的枠組み「パリ協定」の採択から10年の節目▼協定の詳しいルール作りは終え、対策に向けた行動を加速させることが求められていました。しかし、グテレス氏はCOP30が必要なことのすべてを実現したとは言えない、と▼そして「若者や先住民、気候変動の混乱で暮らす人びとが失望を感じるかもしれないことを理解する」とも。焦点となった「化石燃料からの脱却」に向けた工程表の策定は合意に至りませんでした▼気候変動の最大の原因は、石炭や石油、ガスなどの化石燃料の燃焼です。2年前のCOP28で「化石燃料からの脱却」が合意され、それがどう具体化されるかが注目されたのです。その中で工程表策定を訴える国が、ドイツや英国、マーシャル諸島、コロンビアなど80カ国以上に広がったことは重要です▼そこで日本は―。石原宏高環境相が参加しましたが、工程表策定を求める動きに対し、石炭にアンモニアなどを混ぜて発電するなどの方針と合わないと背を向けました。主要7カ国(G7)で石炭火力の廃止時期を示さない唯一の国。気候危機の打開を求めるNGOなどが政策の見直しを求めるのは当然です。