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2025年11月19日

大学入学金軽減4校だけ

都内120校中 「調査プロジェクト」で判明

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(写真)記者会見にのぞむ「入学金調査プロジェクト」の五十嵐悠真さん(左)と、糸井明日香さん=18日、東京都内

 大学進学に当たって重い負担となっているのは学費だけでなく入学金があります。複数の大学に合格した場合、入らない大学にも二重三重に入学金を払う実態があります。文部科学省は学生たちの声をうけ、軽減策をとるよう通知を出しましたが、「入学金調査プロジェクト」の調査で、2026年度、都内の120の大学のうち、4校しか対策を取っていないことがわかりました。18日の記者会見で報告しました。

 軽減策をとっているのは産業能率大学、大東文化大学、嘉悦大学、文化学園大学の4大学。中身は辞退者に10万円以外の返金、国立大学の併願のみ入学金の締め切りを延長できる―などです。

 調査した五十嵐悠真さん(26)は「あまりに少ない数に驚いた。21年から入学金の二重払いについて署名など取り組んできて、やっと今年、文科省が通知を出してくれた。ひとつでも多くの大学が困っている学生のために考え直してほしい」と訴えました。五十嵐さんたちは、日本全国の大学で24年に入学しない受験生が払った入学金は総計約355億円にのぼるとしています。

 会見に同席した若者支援をしている「公益財団法人あすのば」の小河光治代表理事は23年に受験した学生の声を紹介し、「入学金を二重に払わなければならないことで進学そのものをあきらめたという声が寄せられている。若者の人生に大きな影響を及ぼしている重大な問題だ」と訴えました。

 入学金調査プロジェクトの糸井明日香さん(27)は「大学の収入源になっているとかいろいろ言われているけれど、支払えない人のことを考えてほしい。若者に負担を押しつけるのはおかしい」と訴えました。