日本維新の会の藤田文武共同代表が「しんぶん赤旗」日曜版記者の名刺画像をインターネット上に公開した問題で、小木曽陽司・赤旗編集局長と山本豊彦・日曜版編集長は14日、この記者がX(旧ツイッター)の匿名アカウントから脅迫を受けたとして、警視庁原宿署に告発状を提出しました。
問題の投稿は5日、日曜版記者の名刺の画像を公開した藤田氏のXの投稿を引用し、記者名を示して「顔もあちこち出ているから、調子に乗って刺されないように前後左右気をつけていないといけない」などと書き込んでいました。現在は削除されています。
告発状は、この書き込みを被害者(日曜版記者)が見ることになったとして「生命・身体に対する危害が及ぶとの重大な不安を与えるもので、脅迫に明白に該当する」と指摘。政治活動への“言論による正当な批判”に対する脅迫行為は「民主主義の根幹を破壊する」と悪質性を強調し、刑法の脅迫罪に該当するとしています。
名刺画像には記者の氏名と部署、日曜版編集部の非公開の直通電話番号、ごく一部を消した記者の携帯電話番号やメールアドレスなどの個人情報が含まれていました。
小木曽氏と山本氏は藤田氏に対し、名刺画像の削除と謝罪を求めていましたが、回答期限の10日を過ぎても書面での回答がありませんでした。藤田氏の投稿についても法的な対応を検討することになります。

