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2025年11月14日

大学院生支援制度

国籍条項いらない
東京・新宿駅前 7大学が取り組み交流

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(写真)配布したチラシの画像を紹介しながら報告する明治学院大学の卒業生=12日、東京都内

 博士過程の学生への支援制度(通称SPRING)で文部科学省が生活費支援を日本国籍に限定すると決めたことに対し、大学院生を中心に抗議の声が上がっています。12日の新宿駅前の行動には、会場だけでなく、オンラインでの参加者が取り組みを報告、交流しました。

 最初にマイクを握ったのは東京大学の博士課程後期の学生。7月11日に学内で「SPRING改悪反対討議会」を開催したことを紹介し、「ビラを目立つ教室で配布したり、キャンパス入り口の目立つところに立て看板を立てて周知しました。当日は学生だけでなく教職員も多数参加し、メッセージも寄せてもらった」と話しました。

 ズームで参加した金沢大学4年生の学生は学園祭で教室を借りてSPRING制度の展示をした様子を写真で紹介。「学問研究には多様性が大事。排外主義のまん延を許さないためにも改悪に反対します」と訴えました。

 名古屋大学の学生は構内で自由に立て看板を立てたりチラシを貼ったりできないため、看板を持ってチラシを配布する取り組みを話し「学術・研究の発展というなら留学生を閉め出すのではなく優秀な人材を呼び寄せることだ」と訴えました。

 明治学院大学の卒業生は「(同大学は)博士課程に進学する学生は少ないけれど留学生がたくさんいる。国籍で差別するのはおかしい」と訴えました。また早稲田大学の学生が発言。大阪公立大学の学生2人がメッセージを寄せました。

 東京理科大学の学生は「自分も奨学金をもらいながら研究している。研究仲間に留学生がいて、人ごとじゃない」と話していました。