(写真)暑さをしのぐため男性ヘルパーが身につけていたという保冷剤を掲げ訴える藤原さん(中央)ら、ケア社会をつくる会の人たち=13日、厚生労働省内
利用者宅への移動を繰り返すホームヘルパーは、猛暑の今夏、8割近くが勤務中に熱中症のような症状になり、3割が退職を考えていた―。こんな実態が介護関係者でつくる「ケア社会をつくる会」のアンケートで分かりました。
アンケートは8月下旬以降851人が回答。9割が夏季の移動が「つらい」と答えています。熱中症のような症状は「だるさ」72%、「頭痛」58%でした。13日、厚労省内で記者会見したヘルパーの藤原るかさん(70)は、保冷剤などヘルパーの“酷暑対策グッズ”を前に「ヘルパー歴35年だが自転車で移動中に喉が焼けて息ができなくなったのは初めて。凍らせた1リットルのペットボトルを抱いて体を冷やし仕事をしている」と告発しました。
ケアサポートえん(埼玉県新座市)の西本由美子管理者は、「エアコンを付けていない高齢者は意外に多い。援助中にヘルパーが熱中症になり、経口補水液を持って救援に行くことが何回もあった」と語り、国に対策を求めました。
同会は会見後、上野賢一郎厚生労働相に要望書を提出。訪問介護報酬の引き上げ、災害級の気象条件下で訪問介護に「災害時対応手当」を創設すること、ファン付きベストの支給など猛暑対策を実施する事業所への補助―を求めました。

