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2025年11月11日

きょうの潮流

 リンダさん(仮名)は三十数年前、フィリピンから来て日本人と結婚。夫と離婚して2歳の子どもと引き離された時、都内の生活と健康を守る会の遠藤美生子さんと出会いました▼リンダさんを訪ねた遠藤さん。広い1部屋だけの一戸建てに、5~6人のおとなと4~5人の子どもがいました。「一緒に住んでるの?」。フィリピン人女性たちが支え合いながら生きていました▼彼女たちの職場は、ナッツを加工する工場。豆を炒る暑くて劣悪な労働環境で倒れてしまうこともありました。会社は彼女たちを社会保険に加入させておらず、遠藤さんが交渉して是正させました▼その後、リンダさんは家庭裁判所に訴え、子どもの親権を取り戻して都営団地で一緒に暮らせるようになりました。「遠藤さんは私のお母さんよ」と彼女たちは笑います▼エマさん(仮名)はナッツ工場で働きながら半年の間、休日に介護の学校へ。資格を得て数年前から介護の仕事に就いています。介護、農業、建設など、重労働で人手不足の業種を支える外国人たち。言葉と文化の壁を越え、学びながら働き続ける努力は並大抵ではありません▼日本に移住してきた女性たちは、外国人であることと、女性であることの複合的な差別や暴力に直面しています。外国人女性を支援し、本紙のリレーエッセー「くらしのなかのジェンダー」でも紹介した山岸素子さんはいいます。「彼女たちは複合差別を経験しながらも日本社会に定着し、社会を変える新しい力を発揮している」