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2025年11月9日

赤旗全国囲碁・将棋大会

強豪と、友人と、真剣勝負
「一からやり直し」来年へ意欲メラメラ

 60回目の赤旗全国囲碁将棋大会(赤旗名人戦)が8日、日本共産党本部で開かれました。真剣勝負でぶつかりあった10代からベテランまでの参加者が、熱戦を振り返りました。


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(写真)囲碁の対局をする(左から)岡山県代表の小埜雄一さんと招待選手の藤原彰子さん=8日、党本部

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(写真)将棋の対局をする(左から)広島県代表の山本和遼さんと大阪府代表の中村祥幸さん=8日、党本部

 囲碁では、熊本の阿部健太郎さん(28)は、全国の強豪や知人と指せて良かったといいます。とくに3局目は同じ大学の囲碁部仲間で「当たらないようにと、お互い言っていたら当たった」と苦笑します。来年も県代表になれたら予選突破したいと意気込み、「赤旗にはぜひ大会を続けてほしいです」と話しました。

 「去年は1勝もできなかったので、今年は1勝できて良かった」。そう話したのは、最年少出場者の渋谷宗志さん(12)=宮城県=です。囲碁歴は6年。初戦を「相手の時間切れで勝った。盤面もよかった」と冷静に振り返ります。よく出場するのは子ども大会です。「レベルが高い赤旗名人戦はすごく強くなれる場。来年はリーグで2勝したい」

 富山の丸吉寿史さん(48)は2回目の挑戦。決勝トーナメント出場がかかった3局目は半目負けの惜しい対局でした。「途中で大きなミスをした。そこで相手が緩んで一定押し返したが、勝ち切れなかった。対局としては面白かったが…」と悔しさをにじませます。普段はネットなどで練習しており、「やはり顔を見ながら相手と打てるのはいい」と述べました。

 敗退した大阪の山下寛さん(34)は「昨年はトーナメント戦までいったが、今年は組のレベルも高い上に、変な手も多く、不調だった」と振り返り、来年への意欲を燃やしていました。

 将棋のきっかけは、プロ棋士になった兄だったという宮城の小山真央さん(27)。家族で将棋をやっていますが、父は対局中にいつも中座するので戦績は0勝0敗。それでも楽しく、将棋は家族のコミュニケーションツールだと笑います。「家族と将棋はきっても切り離せない。一生続けたい」

 初出場でリーグ戦突破がならなかった大阪の畑賢治さん(43)は「最後のねじり合いで粘りが足りなかった」と残念そう。「でも出場できて光栄」と晴れやかでした。

 15歳の初出場から4回目の出場となるのは長崎の溝田総史さん(18)。敗退した対局について、「形勢は悪かった」と話す一方で「堂々と指せた」と語ります。「今日の参加で、みんなギリギリのたたかいをしているんだとわかった。次からは対等な気持ちでたたかいたい」

 敗退した山梨の名和佑太さん(29)は、「初戦を勝ちきれなかったことが大きい。一からやり直すつもりで」と来年への決意を燃やしていました。