(写真)全国都道府県委員長会議で報告する山下芳生副委員長=7日、党本部
日本共産党は7日、党本部で全国都道府県委員長会議を開きました。会議の目的は「質量ともに強大な党をつくる集中期間」(9~12月)の目標の総達成、とりわけ世代的継承を中軸とした党員拡大を全党運動にするための意思統一を行うことです。討論では、出席者全員が発言し、“日本とわが党の前進にとって命運がかかった”会議として画期的、歴史的会議になりました。
「集中期間」の目標は、(1)5000人の党員拡大(2)昨年1月の第29回党大会時の「赤旗」読者数の回復・突破(3)『Q&Aいま「資本論」がおもしろい』(赤本)『Q&A共産主義と自由』(青本)の学習と普及です。
山下芳生副委員長・党建設委員会責任者が、(1)「集中期間」の到達をどうみるか(2)「集中期間」目標総達成への強化点―の二つの柱で報告を行いました。(山下副委員長の報告)
現状の到達点について、「赤旗」日曜版電子版の新しい可能性が広がり、『Q&A資本論』(赤本)をベースにした志位和夫議長の一連の対談への大きな反響が全党を勇気づけていますが、全体として党員拡大が「止まった状態」を脱していないことを中心に、「集中期間」らしい運動にしきれていないことを明らかにしました。
山下氏は、現状をなんとしても打開しなければならないとして、「集中期間」成功の三つの意義をあらためて訴えました。
第一の意義は、日本の政治の歴史的岐路を前向きに打開するためにどうしても必要だということです。党が国民とともに反動政権と対抗し、希望ある政治をひらくためには、地域・職場・学園に根を張った強大な党へと前進することが不可欠です。この点で、草の根で党・組織をつくる努力によって前進している欧州の左翼・進歩勢力や、米国ニューヨーク市長選で民主的社会主義を掲げるマムダニ氏の勝利の経験を紹介し、日本でも強大な党をつくろうと述べました。
第二の意義は、自力の後退と選挙の後退の悪循環から好循環へ転じるためです。山下氏は、来年、高市政権が党利党略でタイミングを選んで解散・総選挙を強行する可能性は大いにあるとのべ、この「集中期間」は党勢拡大に思い切って集中できる重要な時期だと指摘しました。山下氏は、「6中総で参院選の後退の最大の教訓は、党の自力の問題だと明記しました。この『集中期間』を、好循環をつくりだす出発点にしよう」とよびかけました。
第三の意義は、第29回党大会で決めた党建設の目標―第30回党大会までに、党勢を前進の軌道にのせ、第28回党大会現勢の回復・突破をやりとげるために「集中期間」の目標達成が必要です。みんなで決めた党大会目標への責任を果たそうと強調しました。
党員拡大の現状は、90年代の党員拡大の「空白の期間」の傷痕がその後の党建設の困難をもたらした歴史的教訓からみて、新たな「空白の期間」をつくりかねない事態だと率直に指摘。同時に、自民党政治の限界点や「資本主義をこのまま続けていいのか」という問いかけが国民に広がり、党大会で打ち出した未来社会像の魅力が響き合うなど党づくりの「歴史的チャンス」でもあります。山下氏は、三つの意義を熱く語り、全党が立ち上がる運動を訴えました。
そのうえで、山下氏は、党活動の弱点をどう突破するかについて3点を報告しました。
一つ目は、「集中期間」の目標が生きた目標になっているか、本気でやりぬく構えがつくられているかという問題です。中央の反省を述べながら、「なぜいま『集中期間』なのか」徹底的に討論し、決意を固める議論を提起しました。
二つ目は、党機関が「実践で突破する」イニシアチブを発揮し、支部が「自分たちもやってみよう」と思える援助や、一つひとつの支部を世代的継承を中軸とした党員拡大に“起こす”援助の問題です。
三つ目は、課題を明確にし、期間を定めて必ずやりきる活動の「臨戦態勢」がとられているか、毎週の支部会議を開くことや要求対話、宣伝で打って出ることなどを提起しました。
「集中期間」目標総達成への強化点として、▽歴史的岐路における党の役割をつかみ、攻勢的に宣伝・対話、たたかいに打って出て、「政治をおおもとから変える激動を起こそう」▽二つの『Q&A』の学習、普及で生まれている新たな条件や可能性を生かし、質と量を一体的・相乗的に発展させる▽党員拡大を難しくせず、新しい「入党のよびかけ」を徹底的に活用して拡大の飛躍をつくりだす。青年・学生、労働者のなかでの党づくりに特別の努力を図る▽読者拡大の独自追求で、電子版とともに紙の「赤旗」読者拡大の飛躍をつくりだす―を訴えました。
決意固めあう画期的会議
山下副委員長が討論まとめ
7日に開かれた全国都道府県委員長会議で討論のまとめに立った山下芳生副委員長は、「決意を固めあう画期的な会議となった」とのべました。
山下氏は報告の「集中期間」を成功させる三つの意義は6中総からさらに踏み込んだもので、繰り返し深めてほしいと強調し、3点について討論のまとめを行いました。
一つは党員拡大が「止まった状態から脱していない」問題について真剣に自己検討し、党員拡大目標を「生きた目標」として事態の打開に向かう決意を固めあったことです。新しい「入党のよびかけ」の徹底活用を訴えました。
二つは党機関や支部で『Q&A いま「資本論」がおもしろい』(赤本)の学習の楽しさが広がり、党が質的に新たな発展を遂げつつあることが示されたことです。すべての支部が学び、確信をみなぎらせようと訴えました。
また「赤本」学習を党内にとどめず、若い人からベテランまで国民の中に大いに広げようとのべました。
三つは、「赤旗」の役割が光った討論だったということです。高市政権の弱さともろさを日々明らかにしているのが「赤旗」であり、維新の会の藤田文武共同代表の税金還流疑惑のスクープで、高市自民維新政権に先制パンチを当て政界を揺り動かしている「赤旗」を、「集中期間」の目標を何としてもやりきって守り抜き、国民的ジャーナリズムとして発展させようと訴えました。
山下氏は「『集中期間』はあと2カ月。会議を力に現状を打開し必ず目標をやり抜こう」とよびかけました。

