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「ダサい」のは高市自民党

選挙では、「私の大事なやなちゃん。私の智恵袋」と持ち上げて応援し、道路予算カット発言が国会で取り上げられても、「とにかく働いて仕事で返せ、と言っている」とかばった高市早苗首相も、批判の広がりに「本当にダサいと思う」「政治家としてみっともない」とのべ、簗和生農水相を事実上、更迭しました。

しかし、13日のTBS系「news23」で斎藤幸平東京大学准教授が、「“ダサい”とか、どうかの問題じゃない」と指摘。「国民の税金について、国民の信頼を大きく揺るがしている。(江藤拓元農水相の)“お米買ったことない”(発言)とは、次元が違う」と批判したように、「ダサい」とか、「みっともない」というレベルの話ではありません。

今回の問題の本質は、政権与党の国会議員が、税金である国の予算を、自分のカネであるかのように扱っていることです。

2019年7月の参院選公示直前の6月29日、農業基盤を整備する土地改良事業の関係者が出席した徳島市での会合で、自民党の二階俊博幹事長(当時)が、こんな発言をしたことがあります。

農水省農村振興局地域整備課長などを歴任した同党の参院選比例候補も参加。「選挙を一生懸命頑張ってくれたところに予算を付けるのは当たり前だ」「われわれが予算を左右できる立場にある」と。「(応援を)やりましたよと胸を張って言えるようにすれば要望に満額、お応えする」とも。

予算編成に対する与党の影響力を背景に、選挙での協力を要請した形です。その候補者は当選しました。まさに税金の私物化です。

簗氏の更迭問題を取り上げた15日の朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で、元同社社員の玉川徹氏は、無料シャトルバス問題にもふれ、「どれも悪いんだけど、有権者からみて、より悪いのは、自治体の予算を一国会議員が気に入らないから切ったという、こっちの話なんですよ」と指摘。「誰のための税金だと、簗議員の税金じゃない。われわれ国民の税金なんですよね。その使い方を(国会議員に)預けているだけなのに、自分の好き嫌いみたいな中で、切っていいのか。そんな不公平をしていいのかという問題が根底にある」と強調しました。

本当にダサいのは、簗氏個人の問題にすりかえ、任命責任を回避する高市自民党です。

(藤沢忠明)