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簗発言 萩生田さん、どの口が
2026年10月12日【政治総合】
自民党の萩生田光一幹事長代行の発言を聞いて、「どの口が言うのか」と思いました。簗(やな)和生農水相の道路予算をめぐる発言について、「おごりであって、けっして許されない」という萩生田氏の6日の記者会見の様子がテレビニュースで流れました。
簗農水相は5月、地元の自民党支部の懇親会で、「私は今、(自民党の)筆頭副幹事長という立場なんですね。幹事長筋に『ちょっと来てくれよ』と呼べば、こんなことはできるんですね」と誇示しました。
萩生田氏は、「幹事長室は党の司令塔的な役割があるので、予算について、他の部署のみなさんよりは詳しく説明を聞く立場であることは否めない」としたうえで、「だからこそ、権力の使い方を間違えてはいけないというふうに思っており、当時、簗さんがそういう思いで職務に当たっていたとすれば、それはおごりであって、けっして許されるものではない」と強調したのです。
問題はその先です。
「政治家の発言は大変に重い。国民のみなさまから納得が得られないようなことについては、真意や状況を正直に話し、国民の懸念を払拭する努力をしていかなくてはならない」
裏金額1746万円の簗農水相にたいし、2728万円の萩生田氏は、旧安倍派幹部として、裏金疑惑の真相について、みずからの説明責任を果たしているのか。国民はまったく納得していません。
臨時国会の論戦が始まり高市早苗首相の任命責任がただされました。しかし、首相は8日、「とにかく“働いて仕事で返せ”と言っている」とあくまでも「やなちゃん」の続投に固執、任命責任に向き合おうとしていません。
そもそも、萩生田氏を幹事長代行に起用し、今回の内閣改造では、簗氏のほか、関芳弘氏を文部科学相、副大臣9人、政務官1人と裏金議員を多数重用したのは高市首相です。12人いる副幹事長のうち4人がなんと裏金議員です。
高市政権は、国土交通副大臣在任中、簗氏から予算配分の問い合わせを受けた佐々木紀(はじめ)首相補佐官が7日、「簗氏から予算削減の働きかけも圧力もなかった」とのべるなど、火消しに躍起です。しかし、佐々木氏も裏金議員の一人です。
裏金議員を政権中枢にすえ、「政治とカネ」の問題を「そんなこと」といって軽視する高市利権政治が根本から問われています。
(藤沢忠明)

