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税金72億円使って自己PRか

2024年の総選挙で、高市早苗首相はじめ自民党の候補者217人が、みずからが支部長を務める政党支部から政党助成金を自分あてに17億円も寄付していたという本紙報道(9月22日付)に読者の方から問い合わせがありました。地域の後援会ニュースで中身を紹介したいとのことで、うれしい反応でした。

 政党助成金の原資は国民1人あたり250円の税金です。いわば、税金を私物化しているわけで、10月から食品や電気代などが軒並み値上げとくれば、怒りもなおさらです。

 税金といえば、高市首相の記者会見などを仕切る内閣広報室の予算が、今年度の約7億円から、来年度予算は10倍超の72億3000万円(概算要求)に膨れ上がるというのも私物化のたぐいではないでしょうか。

 「丁寧に説明する」といいながら、国会質疑を避け、記者会見も“ぶら下がり”でごまかしている高市首相が、自分のお金ではなく、税金を使って政府の政策を解説する動画を作成、一方的に発信、自己PRするというのですから。

 すでに、熊本地震の被災地を訪れた際の、被災者そっちのけのPR動画などが問題になっています。日米首脳会談では、高市首相が現地の空港に到着し、タラップを下り、手を振る場面がテレビニュースで報じられましたが、佐伯耕三内閣広報官が運営する内閣広報室のX(旧ツイッター)は、手を振る首相を背後から捉えた写真をアップ、首相の前にはだれもいない、“エアお手振り”だったことが明らかになっています。

 こんなことに72億円もの税金を使われてはたまりません。

 誰が政府広報を受注するのか。気になるのは、内閣人事局がことし3月、公表した「民間企業から国へ一定期間受け入れている者の受入状況」(2025年10月1日現在)によると、内閣広報室は、11人を受け入れ、その中に広告大手の電通も含まれていること。

 内閣府の前身、総理府でこんなことがありました。竹下登政権時代の1988年に発覚した「総理府広報汚職」です。国民の血税を湯水のように使って新大型間接税導入キャンペーンなどを推進、世論を誘導、操作してきた総理府の「政府広報」をめぐり、総理府の大臣官房管理室長や広告業者らが逮捕・起訴されました。自民党政治家の名前も取り沙汰されました。

 こんな黒い歴史を持つ政府広報に目が離せません。

 (藤沢忠明)