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日本語教師をしています 日本語学校教員 南千尋
(4)漢字 かんじ カンジ!

2026年2月27日【くらし】

「先生、ニーハオ」

日本語学校には中国の学生もいる。中国の学生は、感覚的には日本の学生の個性に近い感じがする。人見知りであまり声に出して反応しない感じも、ニコニコと親しげにうなずく様子も。

中国の学生と授業をしていて助かるのは、黒板に漢字を書くと大体の意味が伝わることだ。便利だが、音読するとかなり違う。

そもそも中国では、一つの漢字は一つの読み方しかないのが基本なので、日本語の漢字の読み方の多さに戸惑うらしい。「一番(いちばん)」「一人(ひとり)」「一日(ついたち)」…。とても疑問に思うようだ。

     イラスト 山岡小麦

「日本人は文章を読んでいるときに瞬時に読み方を判断します。すごいです」とほめてくれる。

留学先に日本を選んだ理由を聞くと、やはりこんなことを言っていた。「日本は同じ漢字の国ですから、大体分かります」と。実際に来日してみると、難しいことも多いようだが、言葉だけではなくアニメや食べ物などの日本文化も楽しんでいる。

学生が普段作る料理の食材は、中華食材店で手に入れるらしい。母国の食べ物や食材が手に入る安心感はあるようだが、意外な違いもある。例えば「エビマヨ」は、日本に来て初めて食べたそうだ。マヨネーズは中国の調味料ではないので、中国では食べたことがないそうだ。日本では人気の料理だが。

冒険心にあふれる女子学生は、毎日のように日本の食べ物に挑戦し、その感想を聞かせてくれる。例えば、柏(かしわ)餅を外側の柏の葉ごと食べたら堅かった話。「桜餅は桜の葉は堅くないですね。柏餅も同じだと思っていました」と。

長期休み以外は、日本国内を旅行できないようだが、日々の生活も楽しそうだ。(おわり)