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被災地の子どもたちと 
石川県公立小学校教員 松井良之
①3時間だけの再開

2026年1月9日【くらし】

2年前の1月1日。地震のあった後、学校に戻ると、体育館の屋根がダメになり雨漏りをしていたり、プールは使えなくなっていたりでしたが、校舎は無事でした。避難所になっていました。学校再開のめども立っていませんでした。

1月26日に、3時間だけで学校が再開しました。子どもたちは、学校に来て友だちと話すのもぎこちなさがありました。特にかたかったのは高学年です。始業式が終わったら、全校で、「おーちた落ちた」などのゲームをして楽しみました。みんな喜び、初日は笑顔で帰りました。元気な子どもの顔が見られてよかったと思う瞬間でした。

イラスト 黒助

次の日も子どもの様子はかたいままです。無理に授業を進めることはせず、体育館で体育もできないので、晴れた日は、みんなで外に遊びにいきました。

当初、道路の影響もあり学校には来られないという親も何人かいました。しかし、結局みんなリモート参加ではなく、欠かさず学校に来ていたのです。「子どもはつながりを求めている。しかも実際に会ってのつながりを。心のつながりを」と思いました。

だいぶ慣れてきた子どもたち。学校には見回りとしてさまざまな県から警察が来てくれています。警察の方は、放課後遊びにも付き合ってくれました。子どもは「昨日警察とケイドロ(警察と泥棒にわかれてする鬼ごっこ)した」とうれしそうに言っていました。本物の「ケイドロ」です。

給食は、はじめ支援物資のアルファ米、缶詰などです。サバの缶詰やカレーなどは食べ飽きました。「おいしくない」「残してもいいですか」という子ばかり。無理に食べさせませんでした。

その中でも子どもたちが嫌がったのが、野菜ジュースです。私の誕生日の日に出ると「なんで先生の誕生日に、こんな野菜ジュースを出すんだ!」と言っていました。給食のありがたみを思い知りました。

(金曜掲載)