日本共産党

メニューとじる

すべての記事が読める

赤旗電子版購読お申し込み

おすすめ

床人生 今井晶子 ②タイルに導かれ

2025年12月9日【くらし】

少し得たらもっと欲しくなる。自分が知りうる範囲などたかが知れています。私は床を求めてネットの海をさまよい始めました。

最初の頃は、グルメサイトの食べ物の写真の片隅にチラリと写っているものを手がかりに、訪ねていったこともありました。当たりもありましたが、まったく見当違いで現地であああ…と崩れ落ちたことも多々あります。

長く営業されているお店が集まっている場所は、と浮かんだのは商店街。商店街を訪ねる方向へと舵(かじ)を切りました。純喫茶から商店街へ、単体から集合体へ、点から線へです。

 

もともと商店街は好きでしたが、床を探し下を向いて歩きまくるという稀有(けう)な体験のスタートです。見逃してはならないと下を向きつつ、首を左右にふる奇行も恥ずかしかったのは最初だけ。人は慣れてしまうのですね。「怖いですね怖いですね」と、子どもの頃見た日曜洋画劇場の淀川長治さんのコメントが脳裏に浮かびます。

(つづきは電子版でどうぞ)

https://www.akahata-digital.press/article/article/20251209-1402