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津波被害の養殖施設処分 陸前高田市が全額助成

中里市長が補正予算案

岩手



 岩手県陸前高田市は5日、チリの大地震に伴う津波で損壊したカキ、ホタテなどの養殖施設の処分費用について、市が全額負担する緊急対策3500万円を盛り込んだ補正予算案を市議会に提出しました。対象となるのは、養殖いかだの廃材、廃プラスチックの撤去・処分費用の全額と復旧にかかる資材費用の一部です。
 中里長門市長は4日、開会中の3月定例会で「今後の展望に悲観的になっているなかで、市が時間をおかずタイムリーに支援することで、懸命に努力している漁業者の皆さんを励まし勇気づけたい」と表明。日本共産党の藤倉泰治議員の質問に答えました。補正予算案は週明け8日以降に採決されます。
 同市の広田湾漁協は、津波による養殖施設等の被害額が6億5000万円にのぼると推計しています。同漁協の組合長らは3日、市役所を訪れ撤去費用などの助成を要望していました。
 陸前高田市特産のエゾイシカゲガイ、ホヤには共済制度がないことなどから、中里市長は、こうした養殖施設の復旧にかかる資材費用の2分の1の支援を示しました。

(2010年3月6日「しんぶん赤旗」)


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