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日本共産党

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赤旗

前半戦の教訓を生かし、後半戦の全員当選をめざして奮闘しよう

2023年4月10日 日本共産党中央委員会常任幹部会

(1)

 9日投開票された統一地方選挙の前半戦で、日本共産党は、道府県議選では党公認75議席、推薦2議席、合計77議席を獲得しました。前回選挙で獲得した99議席から22議席を後退させる結果となりました。愛知県で議席空白を克服し、8県で議席増を果たしましたが、新たに5県で議席空白となりました。当選者のうち女性が57・3%でした。

 政令市議選では、93議席を獲得しました。前回選挙で獲得した115議席から22議席を後退させる結果となりました。

 同時に、得票では、4年前の統一地方選挙での得票には至りませんでしたが、昨年の参議院選挙の比例得票と比較すると、比較可能な選挙区で、得票数で132・5%、得票率で166%となりました。私たちは、この統一地方選挙を、「日本共産党封じ込めの逆流を押し返すたたかい」と位置づけて奮闘していますが、比例得票との比較で得票をのばしたことは、全党のみなさん、ご支援をいただいたみなさんの奮闘が反映しています。

 定数削減の厳しいたたかいのなかで、大阪での府議会議席を守り抜いたことも、全国の喜びになっています。

 首長選挙では、九つの道府県知事選、六つの政令市長選に、自民・公明、維新が推す候補者と対決する候補者を公認、推薦、支持・支援してたたかいました。「オール与党」政治、維新政治の転換をはかる立場で、大義の旗をかかげて首長選挙をたたかったことは、今後に生きるものです。

 日本共産党に支持をお寄せいただいた有権者のみなさん、党躍進のために日夜奮闘していただいた支持者、後援会員、党員のみなさんに、心からのお礼を申し上げます。

(2)

 統一地方選挙は、現在進行形です。2週間後は、区市町村議選――後半戦の投票日です。選挙戦からどういう総括と教訓を引き出すか、その全体については、後半戦のたたかいの結果を含めて行うようにします。

 いま何よりも大切なことは、前半戦のたたかいから、後半戦のたたかいに生かすべき教訓をただちに明確にして、後半戦での全員当選をかちとることに、あらゆる力をそそぐことです。

 私たちは、前半戦で議席増を果たした高知県、長野県の県委員長から、前進の教訓と考えていることをお聞きしました。次の2点が共通して語られました。

 第一に、わが党の訴えが有権者の気持ちにかみあい、間違いなく論戦をリードしたことです。わが党の地方議員団の抜群の役割――子どもの医療費無料化、学校給食の無償化、子どもの国民健康保険料(税)ゼロなどで、住民の運動と結んで政治を前に動かしてきたことを、「オール与党」や維新の会と対比して押し出す論戦を行ったことが共感と期待を広げたことが報告されました。岸田政権の大軍拡の危険な本質と平和の対案について、候補者が自らの平和への思いを込めて、自分の言葉で語る訴えにも共感が広がりました。

 これらの訴えは、後半戦でいよいよ大切になります。私たちの論戦に確信をもち、さらに発展させて、後半戦を元気いっぱいたたかいぬこうではありませんか。

 第二に、「折り入って作戦」を最後まで徹底してやりぬいたことです。電話作戦は効果的な時間帯に集中して行い、「折り入って作戦」ですべての「しんぶん赤旗」読者、後援会員、支持者に訪問などでくりかえし協力を訴えるとりくみを特別に重視したことが、激戦に競り勝つ大きな力になったことが報告されました。

 「折り入って作戦」は、後半戦を勝ち抜くうえでの最大の決め手となります。前半戦のとりくみを後半戦にふさわしく発展させ、選挙の「担い手」を広げぬいて、勝利をきりひらきましょう。"党をつくりながら選挙戦をたたかう"という7中総以来の「新しい挑戦」を貫き、「折り入って作戦」と結んだ党員拡大、読者拡大をすすめましょう。

 前半戦の教訓を生かし、目前に迫った後半戦――東京・区議選挙、全国の市町村議選挙で、全員当選を実現するために総力をあげようではありませんか。

 後半戦と同時に行われる国政補欠選挙で、党候補の勝利、市民と野党の共闘の勝利をめざしてたたかいましょう。

(3)

 選挙を指導する党機関の責任で、情勢判断と対策を明確にし、党の力を底の底まで引き出すことの重要性は、前半戦の重要な教訓です。

 前半戦の結果を踏まえ、後半戦について、情勢判断と対策をただちに明確にし、区市町村選挙ならではの一票を争う激しさと厳しさ、勝利への可能性をとらえ、手だてをうちきることを心から訴えます。

 とりわけ、維新の会が新たな議席獲得・議席増をねらっているところでは、自民・公明などの「オール与党」との対決を正面にすえながら、選挙戦の新しい様相をふまえ、「オール与党+維新」の「悪政連合」に絶対負けない気概を発揮してたたかいぬく構えを確立することが重要です。

 候補者を複数擁立する選挙区では、的確な情勢判断で「共倒れ」を絶対につくらない対策も必要です。「しんぶん赤旗」号外の配布やポスター張り出しの完了をはじめ、やるべきことをすべてやりきって勝利をつかみとろうではありませんか。

 前半戦のたたかいで、「手紙」と「返事」のとりくみを通じた支部の変化、職場支部の決起、「真ん中世代」の選挙での新鮮な力の発揮など、新しい前向きの変化も生まれていることは、重要です。民青同盟が昨年までの前進を土台に、さらなる躍進を開始しつつあることも大きな希望です。

 7中総以来のすべての努力を生かし切って、後半戦での全員当選の実現に、新たな決意を固めてたちあがることを、心から訴えるものです。

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