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日本共産党

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赤旗

受験生をねらった痴漢の加害防止と被害救済の強化に関する申し入れ

2023年1月13日 日本共産党国会議員団

 痴漢は、もっとも身近な性暴力の一つであり性犯罪です。

 本格的な受験シーズンを迎え、すでにSNS上に受験生を標的とした痴漢をあおる投稿が散見されます。卑劣な犯罪である上に、大事な入試を控えた受験生には通報されないだろうと見越したものでもあり極めて悪質です。

 日本共産党は、国会及び各地の地方議会で痴漢や盗撮の加害防止と被害救済の対策強化を求めてきました。政府として、この時期に合わせて全国的に対策を強化するよう、下記のとおり申し入れます。

 1.中学校、高等学校、大学などの受験シーズンに、痴漢加害を起こさせないよう、公共交通機関における対策を普段以上に強化すること。

 鉄道事業者を含めて関係機関と連携し、駅係員の増員、電車内の巡回警備、警察官による巡回を強化すること。

 2.「痴漢は犯罪」など、痴漢加害防止のためのアナウンス放送や電車内の動画、電光掲示板、SNSでの呼びかけなどを強化するよう鉄道事業者に求めること。

 第三者が行動の必要性を具体的に意識できるよう、「アクティブ・バイスタンダー(状況に応じて行動する傍観者)」の考え方を取り入れ、とりくみを行うこと。

 3.性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターや警察など痴漢被害に遭った際の相談機関について広報すること。

 4.痴漢被害のために大学共通テストに遅刻する場合、救済措置の対象となる旨を周知すること。また、他の入試についても同様の対応となるよう協力を依頼すること。

 5.「痴漢ゼロ」に向け、政府が検討中の「痴漢撲滅パッケージ(仮称)」を早急に策定し、加害を防止するという立場を明確にした実効ある対策を行うこと。

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