台湾に対する中国の軍事的威嚇の強化に抗議する
2022年8月5日 日本共産党幹部会委員長 志位 和夫
一、中国は、米国のペロシ下院議長が台湾を訪問したことへの対抗措置として、2日から台湾近海で軍事演習を開始し、4日には台湾を取り囲む6カ所の海域で実弾演習を行い、日本の排他的経済水域内を含む近海に複数の弾道ミサイルが着弾した。
わが党は、かねてより「台湾問題の解決のためには、台湾住民の自由に表明された民意を尊重すべきであり、非平和的な手段は断固として排されるべきであって、中国が台湾に軍事的圧力・威嚇を強化していることに、強く反対する」(2021年4月17日の志位談話)と表明してきた。
この立場から、地域の平和と安定に逆行する、台湾に対する中国の軍事的威嚇の強化に強く抗議し、その中止を求める。
一、一方、米国が、この間、台湾問題への軍事的関与を強化しており、日本政府が米国に追従する姿勢をとっていることは、台湾問題をめぐって「軍事対軍事」の悪循環に陥る危険をはらんでいる。わが党は、日米両国が、台湾問題に軍事的に関与する方向に進むことにも、断固として反対する。
台湾問題の解決は、あくまでも平和的話し合いで行われるべきであることを、この機会に重ねて強調したい。