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「侵略戦争美化の歴史教科書の検定合格を認めた政府の責任は重大」

2009年4月9日 日本共産党国会議員団文部科学部会長  石井郁子

一、本日文部科学省は、自由社発行の中学歴史教科書を検定合格としました。

この自由社の教科書は太平洋戦争を「『自存自衛』のための戦争」と描くなど、扶桑社の「新しい歴史教科書」と同様、侵略戦争の美化の立場にたっています。侵略戦争と植民地支配への反省とその誤りの清算は、戦後日本が国際社会に復帰した際の前提条件であり、戦後の日本社会の原点です。それを否定するような歴史教科書が国内外からつよい批判をあびることは必至であり、検定合格とした政府の責任は重大です。

一、侵略戦争と植民地支配についての歴史の真実を知り、その反省の上に平和と民主主義の日本国憲法があることを学ぶことは、わが国の子どもたちが主権者として育ち、世界の人々と手をたずさえて生きていくうえでの大前提です。わが党は、今回の歴史教科書の検定合格をはじめ、「あの戦争は正しかった」とする歴史への逆流を許さないために、広範な国民と力をあわせて奮闘するものです。


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