日本共産党

しんぶん赤旗

会議・報告

2025年2月4日

幹部会会議 田村智子委員長のまとめ

 まずこういう会議の持ち方で、率直に現状打開を幹部会で議論できたことはとてもよかったし、「大運動」にとって必要な会議だったと思います。会議では、志位議長の中間発言と20人の方の発言がありました。
3点、討論のまとめを述べたいと思います。

要求対話・要求アンケートで突破しよう

 1点目は、要求対話・要求アンケートを何がなんでもやりきって、ここで突破しようということです。

 この間、4中総の議論をしているところでは大変うけとめはいい。しかし読了した党員、あるいは討議した支部から立ち上がりが広がっているかというとそうではない。奮闘しているが結果には結びついていない。とくに党員拡大は、まさに止まった状態に落ち込んでいる。これをどうやって打開するのか。その大きな「カナメ」が、要求対話・アンケートだということが、この会議の中でも示された。まだ始まったばかりの運動であっても数々の経験で示されたと思います。

 選挙のとりくみも、党勢拡大も、この要求対話・要求アンケートで本当に突破していく。志位議長が中間発言で3点述べられたように、「支部の足が軽くなる」「要求から政策が語られる」「独自にとりくみをすれば読者拡大にもつながる」という数々の経験が生まれています。ここで突破するという「戦略的大方針」に位置づけて、ダイナミックなとりくみにしていきたい。中央としてもイニシアチブをとって、みなさんと一緒に進めていきたいと思います。

「大運動」の目標に責任をもち、貫徹力を発揮しよう

 2点目は、自ら決めた「大運動」の目標に責任をもってやりぬく、貫徹する、貫徹力を、いまこそ幹部会が発揮しようということをよびかけたい。

 いま要求対話・要求アンケートは非常に可能性があると言いましたが、到達で見ると、30万です。「大運動」の500万の目標ということを考えると、2月末までには200万、7倍程度の規模の対話が求められることになります。これを本当にやり切ってこそ、選挙にも勝てる。新しいつながりで党づくりの前進につなげられるわけで、200万という水準まで必ずもっていく。

 そして党員拡大と読者拡大。これも2月は自ら決めた目標を必ずやりきる。目標を貫徹する。ここで幹部会の構えと活動、イニシアチブが問われてくることになります。2月末というのは、「大運動」の折り返し点になるんですね。1月は途中から「大運動」が始まったとはいえ、月数で考えれば折り返し点になります。また、都議選までは4カ月ということになります。

 私たちも肝に銘じたいと振り返ったのが、北海道の千葉道委員長の発言で、月末の訴えをうけての5日間の活動で、「われわれには本当に力がある」、「困難をあげればきりがないけれども、私たちには力があるんだと実感した」という発言でした。私たち幹部会委員一人一人がどこまで貫徹する力を発揮できるか。それがこの2月の活動に、そして「大運動」全体の成否にかかってくるという構えでのぞみたいと思います。

4中総決定の徹底――支部の討議をつかんで指導・援助を

 そして三点目、4中総決定の徹底です。議論の中でも率直な討論がありました。問題提起の中で、支部で出されている意見や疑問にもこたえるような討議が党機関で行われているか、要求対話とともに選挙課題の目標、党づくりの目標で踏み込んだ具体化をはかるところまで党機関自身で論議を深め、支部に入って4中総の討議、具体化を進めているかと提起いたしました。

 討論で何人かの県委員長から、やはり支部の議論がつかめていない、具体化の状況もつかめていないと発言されました。東京の田辺委員長からは率直に、「政治指導は重視してやってきたつもりだった。しかし、一番根本の4中総自体の議論をきちっとやることに弱さがある。支部で4中総がどうつかまれて、どう議論になっているか、ここがつかめていない」と自己分析的な発言がありました。

 地区委員会では、支部の討議の内容をつかんで推進している地区もあるということが常任幹部会では出されましたが、やはり都道府県委員会からしっかり支部の議論をつかみ、具体化を丁寧に援助して、支部の立ち上がりをつくっていく必要があります。2月、目標に責任をもって貫徹する力を発揮する上で、4中総決定の徹底は決定的になるということを強調したいと思います。

 現状打開の方向性というのは、この会議で見えてきました。しかし、そこで終わらせたら、いい会議であったけど結果が出なかったということになったら、選挙は勝てません。党大会で掲げた党づくりの目標達成はできません。この責任をお互いにしっかりと握って、2月の実践にとりくむことを重ねて強調して、討論のまとめとしたいと思います。