2011年10月26日(水)「しんぶん赤旗」

教育基本条例案撤回を

大阪府教育委員 “可決なら総辞職”


 橋下徹大阪府知事が率いる「大阪維新の会」が教育への露骨な政治介入・支配を狙う「教育基本条例案」をめぐって、府教育委員(生野照子委員長)は25日夕、府庁内で記者会見し、「条例案が白紙撤回されなければ総辞職する」との見解を発表しました。橋下知事が肝いりで任命した委員を含め、教育長を除く5人の委員全員が橋下流の教育破壊にノ―を突きつけました。

 会見では、大阪樟蔭女子大学講師の小河勝委員が「条例案は白紙撤回されるべきであり、修正の有無は関係なく、可決されれば私たちは総辞職する」と主張。百ます計算で知られる陰山英男委員=立命館大学教授=は「教育というすべての子どもたちにかかわる根本的な重要課題を短期間の審議や選挙で決めるべきでない」とのべ、数を頼んで押し通す橋下・「維新の会」のやり方を批判しました。

 条例案について、委員らは、現行の教育関係法令に反する恐れや、教育と政治が一体化する危険性を厳しく指摘。7日に行われた橋下知事と教育委員の意見交換の場で、知事が執拗(しつよう)に求めた教育委員会の対案について、出せば条例の制定を認めることになるとしています。





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