2011年10月10日(月)「しんぶん赤旗」

奈良豪雨被害

山下参院議員が十津川村調査

村長 「土砂ダム一番の脅威」


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(写真)河川の増水で全壊した発電所(左奥)の様子を見る(右から)山下参院議員、山村県議、9日=奈良県十津川村

 日本共産党の山下芳生参院議員は9日、台風12号の豪雨で甚大な被害を受けた奈良県十津川村に調査に入りました。山村幸穂、太田敦の両県議、大谷龍雄五條市議が同行しました。

 十津川村では山の崩落による河道閉そくで、土砂ダムへの警戒が続いています。国交省は同日から村内の土砂ダムの対策工事を始めました。

 村役場では更谷慈禧(さらたによしき)村長から被害の実情や要望を聞きました。更谷村長は「4カ所(村内は3カ所)の土砂ダムが一番の脅威。これを取り除かない限り我々の安寧はない」として、「土砂堆積で4〜5メートル上がった河底は今後の被害につながる恐れがあり、大きな課題」と語りました。

 さらに、過疎化の進行の中で村の存在価値をもう一度見直してほしいとのべ、国の支援を求めました。

 山下議員は、食料生産や国土保全を担っているのが地方であり、国が技術・財政の問題だけではなく、社会のあり方が問われる問題として取り組まなければならないと話しました。

 この後、山下議員らは同村野尻で村営住宅が流された被災現場を調査。死亡・行方不明の一家の両親が居合わせ、「遺体が見つからず区切りがつきません。早くみつかってほしい」と涙ながらに訴えました。





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