2011年7月20日(水)「しんぶん赤旗」
九電は真実を語れ
“やらせ”メール 井上市議が副社長に
薩摩川内市議会委
鹿児島県薩摩川内市議会原子力発電特別対策委員会は19日、九州電力の山元春義副社長らを参考人として呼んで“やらせ”メール問題を審議しました。日本共産党の井上勝博市議は山元副社長に真実を誠実に語るよう厳しく迫りました。
井上市議は、やらせや動員が九電の方針として日常的におこなわれてきた事例として、川内原発3号機増設をめぐり「2009年1月の住民説明会には九電下請け社員らが作業着姿で1時間前にはバスで乗りつけ会場に並び市民が入れなかった。昨年5月の公開ヒアリングも同様の動員の疑いがある」と追及しました。
山元副社長は、“やらせ”メール問題について、「しんぶん赤旗」の2日付スクープや報道機関の問い合わせがあったことを認める一方で、「6日の(日本共産党の笠井亮衆院議員の)予算委員会の質問まで事実を調査しなかった」などと述べました。
同市議会では、やらせ問題について“九電社員の愛社精神の現れ”などと擁護する市議もいて、傍聴した女性は「井上議員の指摘はその通り。原発推進派議員の態度が福島の事故で少しは変わると期待してきたが相変わらずの九電擁護。九電の献金が相当効いている」と話しました。