2011年6月22日(水)「しんぶん赤旗」

「防災立島」めざす

川島町長が初の所信表明

東京・大島町


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(写真)初めての所信表明を行う川島理史町長=21日、東京都大島町

 東京都大島町の川島理史(まさふみ)町長は21日開会した町議会定例会で、4月の就任後初めての所信表明を行いました。傍聴席には40人以上の町民が詰めかけました。

 川島町長は「1期目は前町政の検証と教訓を明らかにし、町民に必要な事業は継承しつつ、新たな発想を根付かせる4年間。今年度はその出発点」と強調。新町政の重点的な目標として、▽東日本大震災を受け、町の地域防災計画の見直し▽循環型・再生可能エネルギーの導入で「自己完結」した町―を提起。町民総参加で本格的な「防災立島」や、燃やすごみの減量と分別・堆肥化、低炭素型の地域づくりを検討し進めると強調しました。

 今後の町づくりの方向として、町長選で公約した(1)分かりやすい開かれた町政(2)地元業者・商店への支援(3)観光・農漁業・地場産業の振興(4)福祉・保健・医療の充実(5)地域に根ざした特色ある保育園、学校づくり(6)ごみ半減・官民協働で海と緑を大切にする島―の実行を強調し、島の振興のため「ジオパーク」「観光特派員」の取り組みを本格推進すると表明しました。

 川島町長はまた、定例会に提案した補正予算案について、放射能汚染の不安から町民と事業者を守るため、水道水・海水、牛乳の放射線量の独自調査を行い、空間放射線量を測定する測定器を町で購入し、風評被害を受けた事業者への支援を検討すると明らかにしました。

 学校教育では、不登校児童・生徒に対応する教育相談室の体制を強化し、小中学校の普通教室へのクーラー設置準備をすすめると述べました。

 町議会を傍聴した女性(72)は「川島町長が『開かれた町政』を語ったのが分かりやすくて本当によかった。住民参加で福祉をよくして生活しやすい町にしてほしいし、私も協力したい」、男性(68)は「町長は明るくはっきりと所信を語ったのがいい。議員の声も広く聞いていくと述べたのも、ていねいな姿勢を感じた」と語りました。

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