2011年6月4日(土)「しんぶん赤旗」

米軍低空飛行 最多の1479件

広島県が中止要請


 広島県は1日、2010年度の県内での米軍機と見られる低空飛行の目撃回数が過去最多だったとして、訓練の中止を米国に求めるよう外務、防衛両省に要請しました。

 県国際課長が両省へ要請書を持参して提出したもので、駐日米大使と岩国基地司令官にも要請書を郵送しました。

 県が県内8市町の報告を基に取りまとめた集計で、10年度の目撃回数は延べ1479件と、調査を始めた1997年度以降、最多でした。99年の日米合意で訓練が限定的となった週末や休日の目撃件数が92件もあり、要請書は「合意が順守されているとは言い難い」として、訓練の実態を明らかにするよう求めています。

 在日米軍再編計画で米空母艦載機などが岩国へ移駐すれば、岩国基地の航空機数は日本最大級となります。要請書は、(1)移駐に伴う県民の不安が増大しないような措置を講じる(2)空母艦載機離着陸訓練施設の県内や瀬戸内海地域への建設は容認できない(3)米海兵隊員による事件が発生することのないよう取り組む―を申し入れています。





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