2011年5月27日(金)「しんぶん赤旗」
在沖米軍降下訓練に抗議
嘉手納・北谷町議会が決議
沖縄県の米空軍嘉手納基地(嘉手納町、沖縄市、北谷町)で20日に米軍が無通告でパラシュート降下訓練を強行した問題で、嘉手納町、北谷町の両議会は26日、訓練の全面禁止を求める抗議決議・意見書を全会一致で可決しました。
嘉手納町議会の決議・意見書は、今年2月にも中止要請を無視して米軍が降下訓練を強行しているとして、「何の反省もしない理不尽な米軍の態度に腹の底からの強い怒りを禁じ得ない」と批判。「町民の不安や恐怖心を増幅させる米軍の無神経な降下訓練の強行に抗議し、今後のパラシュート降下訓練の全面禁止を強く求める」としています。
米軍当局は声明で、伊江島補助飛行場で実施される同訓練が計画された41%しか達成できず、「訓練の補完」のため「例外的な措置」として実施したと言明しています。決議・意見書は「必要に応じて米空軍の判断での実施が可能という勝手な解釈」であり「恒常化を意味する」と指摘。「例外的措置」として訓練を容認する日本政府の姿勢が米軍の居直りを許す結果となっていると批判し、1996年の日米特別行動委員会(SACO)合意に明記された「例外的措置」の撤廃も強く求めています。