2011年4月10日(日)「しんぶん赤旗」

共産党訪問 要望聞く

仙台・地滑り被害 住民訴え切実


 宮城県の日本共産党仙台西地区の中山支部は9日、東日本大震災による地滑りで宅地被害が深刻な仙台市青葉区滝道地区などの各家庭を訪問しました。遠藤いく子県議と花木則彰市議とともに被災状況や要望を尋ねると、「家がつぶされる前に何とかしてほしい」と住民から切実な声が寄せられました。

 行動には、中山支部などから10人が参加。3組に分かれて訪ねました。

 「家が壊れたら自分の力では復旧できない」という女性(68)は、裏にそびえる高さ約15メートルののり面の崩落で全壊した隣の家を指しながら話します。

 花木市議が党が作成した支援制度活用の「手引NO・2」を示しながら説明すると「万一の場合は制度を利用させてもらいます。ありがとう」とのべ「個人で復旧が不可能なものは国の責任で復旧するよう求めてほしい」と訴えました。

 「7日の夜の地震は大丈夫でしたか」。支部員が尋ねると、息子夫婦と孫の家族5人で暮らす女性(65)は「位牌(いはい)や茶わんなどが床に散乱した」と答えました。女性の家の前の道路をはさむ擁壁は地滑りによる地盤のずれで変形し今にも崩れそうです。「一緒に暮らす孫が、地震が来るたびに怖がって不憫(ふびん)になる。その上、地滑りで心配ごとが尽きない」と不安を口にしました。

 参加した支部員の根本京子さん(72)は「被害は思った以上に大きい。個人の力ではどうしようもない。共産党が、行政と力を合わせて復旧に力を尽くしてほしいという住民の声に応えたい」と語りました。 (秋山豊)





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