2011年4月8日(金)「しんぶん赤旗」

総力あげ猛奮闘で勝利を

兵庫・福岡 市田書記局長訴え


 日本共産党の市田忠義書記局長は7日兵庫、福岡の4カ所で訴え、災害に強く、くらしに優しい街づくりの政策・展望を示すと聴衆から何度も「そうだ! そうだ!」の声があがりました。

 被災地の復興について市田氏は、阪神・淡路大震災を経験した兵庫県民の奮闘で個人補償制度を実現したことを振り返り、「それでも全壊家屋で300万円。大幅に引き上げる必要がある。菅首相は『引き上げは必要』と述べた。世論と運動と日本共産党の勝利で、この約束を実らせましょう」と訴えると大きな拍手が起きました。

 市田氏は、兵庫県が災害時の救援・復旧の拠点になる健康福祉事務所を減らし、人口10万人あたりの消防士数は全国45位、避難所になる小中学校1344棟が耐震化されていないと指摘しました。

 演説を聞いた西宮市の女性(39)=ホームヘルパー=は「福祉や防災など本当に必要なところにお金をかけて人間らしく暮らせる社会をつくっていかなければと思います。子どもたちにひどい社会を残すわけにはいかない。たくさんの人に声をかけて、がんばろうという気持ちになりました」と話しました。

 福岡県では小中学校1552棟が耐震化されず、福岡市は「こども病院」を地震の際には液状化の危険がある人工島に移転させる計画をすすめています。市田氏は、人工島計画の緊急凍結、計画につぎ込む年間150億円を国保料の引き下げなど、くらしと福祉、防災に使うことを掲げました。

 福島原発事故は「政府・財界が『安全神話』を振りまいて起きた政治災害」と市田氏。福岡市はより危険なプルトニウム混合物を使う玄海原発の50キロ圏内に入ります。

 市田氏は、安全最優先の原子力行政への転換、原発の新増設中止、自然エネルギーへの計画的転換を主張。「日本共産党への支援を広げに広げていただくことを心からお願いしたい」と訴えました。

 市田氏の話を初めて聞いた福岡市城南区のフリーターの女性(21)は「原発は、普通に危ないのに、政府と電力会社は無理やりいっぱいつくって、もしものとき、どうするつもりだったのかと思う。市田さんの言うように、みんなの英知を集めて危機を乗り越えてほしい」と語り、博多区の男性(38)は「原発事故は歴代政権と電力会社が専門家の警告を無視して国民そっちのけで原発推進してきた人災だという市田さんの話はまったくその通りと思う」と話しました。





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