2011年4月8日(金)「しんぶん赤旗」

国難に立ち向かう党大きく

長野・群馬・埼玉 志位委員長が訴え


 日本共産党の志位和夫委員長は長野、群馬、埼玉を駆け巡って街頭から全力で訴えました。松本駅前に到着した志位氏がすかさず歩道に置いた箱の上に立ち、「5分後から演説をします。大震災のもと、政治はどうあるべきか。どうぞお気軽にお聞きください」と呼び込みを始めると、「政党の街頭演説を聞くのは初めて」という主婦(松本市・50歳)も足をとめ、みるみる聴衆が膨らみました。

 志位氏は、▽被災者救援と復興▽安全最優先への原発行政の転換▽原発頼みから自然エネルギー中心への転換▽福祉と防災のまちづくりへの転換―に向け、党の総力をあげる決意を表明。「戦後最大の災害、この国難を国民みんなが力をあわせて乗りこえて、命を大切にする、人間らしい生活を送れる、希望ある新しい日本をつくっていきましょう。その願いを共産党に託してください」と力を込め、「これからのたたかいが勝敗を分けます。支持の輪を広げに広げてください」と呼びかけました。

 「共産党が以前から国会で福島原発の危険性を指摘して対策を求めていたのは知らなかった」と驚く松本市の31歳の女性は「原発事故は人災だったんですね。志位さんの話に納得です」。26歳の女性会社員は「共産党は本気で国のことを考えていると感じました。個人補償が最大300万円では家を建てられない。抜本引き上げを、という志位さんの話は、その通り」とうなずきました。

 志位委員長は各地で、命を守る地方自治体への転換を訴えました。長野では共産党以外の「オール与党」県政が八つの無駄なダム建設の推進をもくろむ一方、「広域化」で消防本部を14カ所から2カ所に減らそうとしていると告発しました。

 群馬の商業施設「パワーモール前橋みなみ」前では、共産党の議席がないもとで、全政党が知事の提案に何でも賛成する県政の現状を批判。大規模道路に巨額の税金をつぎ込みながら、特養ホーム待機者は約9千人に上り、消防士充足率は67%と低いと述べました。

 埼玉の大宮駅前では、自民・民主・公明「オール与党」が超高層ビル建設などの無駄遣いに走り、福祉費も教育費も全国46番目に落ち込ませていると批判しました。

 「無駄な大型開発はやめ、福祉と防災にこそ大事な税金を使いましょう」と語ると、どこでも大きな拍手が響きました。

 人だかりを見て、足を止めたという前橋市の会社員の女性(39)は「志位さんの話を初めて聞きました。自宅でコメをつくっていることもあり、原発の放射能汚染はほんとにこわい。共産党さんに頑張ってもらって、原発依存はもうやめて、自然エネルギーに転換してほしい。大型開発でなく、住んでいる人のために税金を使ってもらいたい」と話しました。

 さいたま市北区の看護師の女性(65)は「岩手県釜石市出身で、震災で親戚を亡くしました。やるせなくて切ないです。原発問題も心配でしょうがありません。志位さんはみんなの思いにこたえてくれていると思います。(共産党の政策を)もっとみんなに届けたい」と話しました。





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