2011年3月12日(土)「しんぶん赤旗」

都議会

福祉に冷たい予算可決

共産党 「石原都政転換に全力」


 東京都議会は11日の最終本会議で、福祉・暮らしに冷たく大型開発優先の2011年度予算を民主、自民、公明、生活者ネット・みらいなどの賛成多数、築地市場(中央区)の東京ガス工場跡地(江東区豊洲)への移転を推進する中央卸売市場会計予算案を自公両党や民主党離脱都議などの賛成多数で可決しました。日本共産党は両予算に反対しました。

 日本共産党の、かち佳代子都議は討論で石原慎太郎知事の12年間を、「何がぜいたくかといえばまず福祉」と都民の福祉を切り捨て、歳出総額に占める老人福祉費の割合が全国2位から最下位47位に転落し、特別養護老人ホーム待機者が激増する深刻な事態が生じ、中小企業対策や教育も大後退したことを批判。超高層ビルの乱立や幹線道路など大型開発に巨額の財源をつぎ込んできたことを告発しました。

 築地市場の再整備をめぐって、石原知事が土壌汚染された豊洲への移転を打ち出し築地市場の再整備を遅らせたと強調。「食の安全・安心を確保しなければならない都が、欠陥が明らかな調査のやり直しもせず移転を強行することは許されない」と強調しました。

 かち氏は都知事選(24日告示)で「石原都政の転換で、失われた東京の福祉を取り戻し、都民が主人公の新しい都政を実現するため、都民とともに全力を尽くす」と表明しました。





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