2011年3月5日(土)「しんぶん赤旗」

福祉拡充の予算に

共産党 都議団が組み替え案


 日本共産党東京都議団は4日、都庁で記者会見し、2011年度都予算案に対する組み替え案と、中央卸売市場会計予算に対する修正案を発表しました。8日の都議会予算特別委員会に提出します。

 組み替え案は、福祉や暮らしに冷たく大型開発に財源をつぎ込む一般会計(6兆2360億円)予算の約3%を組み替え、福祉・医療・教育・中小企業支援など145項目の切実な都民施策を実現するもの。

 75歳以上の医療費を無料化し、特別養護老人ホームや認可保育所の用地費助成を実施し増設します。小学校1・2年生で35人学級を実施します。子ども医療費の無料化を拡充し、国民健康保険料(税)を1世帯あたり5000円引き下げるため区市町村を支援。若者の雇用促進や町工場の家賃、リース代への補助を創設します。

 防災対策として幹線道路沿道や木造密集地域、マンションの耐震化を推進。鉄道駅にホームドアを設置します。石原都政が12年間新規建設を拒んできた都営住宅は1000戸新築します。

 一方、知事の海外出張費を半減し、3環状道路や臨海副都心開発、首都高速道路と八ツ場ダムの出資金など無駄な大型開発の経費を削除します。基金は五輪基金(4119億円)の一部を活用するにとどめます。

 また、市場会計予算の修正案は、有害物質で汚染された江東区豊洲地区への築地市場(中央区)の移転関連経費21億円を全額削除するものです。

 記者会見で、たぞえ民夫政策調査副委員長が組み替え案の内容を説明し、「この方向こそ都民の願いにこたえるものと確信する」と強調。清水ひで子副幹事長が修正案を説明しました。





■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp