2011年2月28日(月)「しんぶん赤旗」
佐賀演説会
国民と草の根で結びつく党を
市田書記局長が前進を訴え
日本共産党の市田忠義書記局長を迎えた演説会が27日、佐賀市民会館で開かれました。いっせい地方選をたたかう、平林正勝知事予定候補、むとう明美(現)、山口勝弘(新)の両県議予定候補と3市3町議選の7予定候補が必勝の決意を表明しました。
県地域婦人連絡協議会の三苫紀美子会長、桑原允彦前鹿島市長、ノリ漁業者の川崎賢朗さんらが環太平洋連携協定(TPP)反対、諫早開門、長崎新幹線反対で期待するメッセージを寄せました。
市田氏は政治の行き詰まりをどう変えるかについて詳しく解明し、焦点となっている社会保障分野では高すぎる国保料問題を取り上げました。
「国保広域化」を狙う国に先駆けて、収納率を県基準に一本化するなど強権的な手法を提案している県を批判。“市や町が困っている事柄に県が何もせず見ているだけというのはおかしい”とした古川康知事の発言に、「それなら、県から独自の補助を一円も出していないことを改め、市や町を応援したらどうか」とズバリ提起。会場は拍手にわきました。
市田氏は、日本共産党があくまで国民の立場にたって頑張り通せる理由について、目指すべき日本の設計図を示した党綱領、党創立89年を迎える歴史と伝統、国民に寄り添う草の根のネットワークという三つの観点から説き起こしました。
他党が侵略戦争に加担、協力したのに対し、日本共産党は反対を貫くなど、どんなに相手が強大でも命がけで悪政に立ち向かってきたからこそ、「同じ党名で頑張ることができる」と力説。民主党の原口一博前総務相がつくった「佐賀維新の会」など団体乱立の動きを対置して、「自民党、民主党の看板では選挙に勝てない、恥ずかしいと看板だけ書き換えている」と指摘しました。
党が国民と草の根で結びつく力が「一番発揮されているのが地方政治の分野だ」と強調。県議会で「豪華海外視察」をやめさせ、長崎新幹線などのムダ遣いを追及する党議席の値打ちを語ると、会場は拍手で応えました。