2011年2月25日(金)「しんぶん赤旗」
住民要求に心寄せる政治を
兵庫・明石で党演説会
市田書記局長、打開の道示す
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いっせい地方選が目前に迫る24日夜、日本共産党の市田忠義書記局長を迎えた党演説会が兵庫県明石市で開かれました。約2700通の案内で、会場の市民会館大ホールは自治会長など幅広い参加者でいっぱい。内需主導の経済振興策や、暮らし・社会保障問題、県政の打開の道、日本共産党の姿を縦横に語った市田氏の熱弁に何度も大きな拍手がわきました。
4期目をめざす新町みちよ県議や、1増に挑む同市議選の予定候補4人、周辺自治体の予定候補らが決意を訴えました。開会中の議会から戻った新町予定候補は、「国民の苦しみに心寄せる政治が必要です。絶対に負けるわけにいきません。再び県議会で働かせてください」と力を込めました。
市田氏は県政について訴えました。障害者やひとり親家庭対象の福祉医療費助成の負担増など、「財政危機」を口実に県民生活を犠牲にする一方、ムダな大型開発と大企業への補助金ばらまきを続ける井戸知事と自民・公明・民主の「オール与党」県政に「厳しい審判を下そう」と力を込めました。
みんなの党についても、「県民の願いに背を向けるオール与党の一員」だと指摘。県民要求の実現へ奮闘する共産党県議団の値打ちを鮮明にしました。
100回を超える議会質問で、小学校4年生までの35人学級の実現、子どもの医療費無料化を求め続け、2010年度からは入院費の県助成が中学校卒業までに拡充。約50年越しのムダな武庫川ダム計画も「住民の命を守る堤防補強こそ優先すべき」だと主張し事実上の中止に追い込んだ―。市田氏が、県民に寄り添う県議団の姿を紹介するたび、会場からは大きな拍手が寄せられました。
市田氏は、県議団が続ける具体的な予算組み替え提案を紹介し、「予算の主役を県民の暮らしと福祉、地域経済振興に変えれば、財源は十分に生み出せる」と、県民の宝の議席を何としてもと支援を訴えました。
会社の専務を務めていた男性(63)は初参加。「消費税も沖縄も命にかかわる問題だと分かった。話を聞いて勇気が出た。共産党は弱い人の立場を大切にしている」と話しました。親子連れの女性は、「子どもの医療費無料化や中学校の給食実現に共感できた」と期待を寄せました。