2011年2月22日(火)「しんぶん赤旗」
神奈川 米軍事件・事故続発
党県委が政府に抗議
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神奈川県で米軍・米兵の事故が続発している問題で、日本共産党の田村智子参院議員、かわの幸司県議、沼上つねお県議予定候補らは21日、外務省、防衛省を訪れ、事故原因の究明、被害者への補償、米空母の母港撤回、基地の無条件返還などを米国政府に求めるよう訴えました。党県委員会、大和市議団、寒川町議団なども参加しました。
県内では今年になって飲酒米兵による交通死亡事故、米軍ヘリコプターの機材落下や不時着事故など5件も発生しています。
田村氏は、「米軍ヘリの不時着場所がたまたま河川敷だったから大事に至らなかったが、沖縄と同じような墜落事故が起きる可能性もあった」と訴えました。かわの氏は、「1989年以降、米軍機による部品落下や不時着事故が34件も発生している。人命にかかわる大事故につながる可能性が高い」と述べました。
参加者は、横須賀基地(横須賀市)での原子力空母ジョージ・ワシントンの定期整備中(毎年1月〜5月)に空母艦載機の訓練の密度が高まり、5750人の米兵乗組員が外出するため事故・犯罪が続発しているのではないかと指摘しました。
外務省の応対者は、「母港撤回、厚木基地の無条件返還には応えることはできないが、だからといって事件事故が起きていいわけではない。しっかり米側に申し入れていきたい」と述べました。