2011年2月11日(金)「しんぶん赤旗」

鳥インフル

“養鶏に安心感ほしい”

党議員団に 宮崎県知事ら支援要請


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(写真)「出荷できない卵が毎日積みあがる」。養鶏農家から現状や要望など話を聞く党調査団。赤嶺(左から2人目)、高橋(左)の各氏=10日、宮崎市高岡町

 新燃岳(鹿児島、宮崎両県境)の噴火と鳥インフルエンザ被害の調査で宮崎県入りしていた日本共産党国会議員団の調査団は10日、鳥インフルの感染拡大に不安を募らせる養鶏農家の要望を聞くとともに、河野俊嗣知事、宮崎市の戸敷正市長をそれぞれ訪ねて激励しました。

 1万2千羽の養鶏(有精卵)農家、猪ノ子石博文さん(47)=同市高岡町=は毎朝、鶏舎の扉を開けるたびに「死んでいたら…」と不安な思いを抱えている、といいます。いまも移動制限で出荷できずに1日約7千個、10日分の卵が倉庫に積み重なっています。

 猪ノ子石さんは「被害補償がどうなるのか不安で、(発生の)報告が遅れてしまう。鳥インフルを封じ込めるための安心感がほしい」と訴えました。

 河野知事は、鳥インフル対策では感染ルートの特定と防止対策の確立、新燃岳の噴火対策では農作物被害に対する緊急的な支援などを要望。鳥インフル発生が県内11例中3例を占める宮崎市の戸敷市長は「感染経路が特定できないのがジレンマだ。ご支援をたまわりたい」と語りました。

 調査団は霧島山・新燃岳噴火災害対策本部の赤嶺政賢責任者(衆院議員)、衆院災害対策特別委員の高橋ちづ子議員らで構成。前屋敷えみ県議、党地方議員団が同行しました。





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