2010年11月1日(月)「しんぶん赤旗」
全国災対連集会終わる 新潟・山古志
中山間地復興細やかに
産業おこし 支援員配置 住宅支援
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新潟県中越大震災から6年を迎えた山古志(長岡市)で開かれていた「被災地復興推進交流集会」(主催・災害被災者支援と災害対策改善を求める全国連絡会=全国災対連)は31日、2日間の日程を終えました。
全国災対連の中山益則事務局長は、「災害被災者生活支援法」第3次改正にむけて署名と国会・政府への要請行動に取り組むことや、奄美豪雨災害への支援をよびかけ、「秋の行動」を提起しました。
前長岡市山古志支所長の青木勝さんが特別講演を行い、中山間地で起きたみぞうの災害から復興する意義を語りました。青木さんは、「中山間地の復興は住宅だけでは足りない。厳しい自然環境のもとでは集落機能の維持が必要だ」とのべるとともに、「中山間地に人が暮らしてこそ安全な自然環境が保たれる」と話しました。
新潟県災対連の宍戸末雄事務局長は、山古志で実施された地域の産業おこしや専任の地域復興支援員配置、復興住宅支援など県震災復興基金事業を説明し、「行政の現行制度では対応しきれない、きめ細かな地域復興に役立つ重要な役割を果たしている」と強調しました。
中越沖地震災害、阪神・淡路大震災、岩手宮城内陸地震災害、三宅島など各地の被災地の参加者から、「自然災害の復旧を受益者負担の考えで取り組むのは困難だ」など現状報告がありました。
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